医学部予備校と大手予備校の違いは?

OKサインをする男性

医学部予備校とは、医学部受験に特化した指導をしている予備校のことを言います。

昨今、医学部受験を取り巻く環境は年々厳しくなっており、異常に高まる合格倍率の中で戦い抜かなければならないことは、皆さんご存知かと思います。

そのような状況で、合格を掴み取る確かな実力と合格へと導く情報を得る手助けとなってくれる「医学部合格へのナビゲーター」が医学部予備校なのです。

大手予備校と比較して具体的に何が違うのか見ていきましょう。

「医学部予備校 VS 大手予備校」違いを解説

考える女子学生

大手予備校とは、一般的に河合塾、駿台予備校、代々木ゼミナールなど昔からある大人数の中で講義を受ける予備校のことをそう呼んでいます。医学部予備校との違いを挙げてみました。

【授業・講義】

医学部予備校は10名以下の少人数で授業を受けることができ、講師との距離が近くコミュニケーションがとりやすいのが特長です。 講師も各生徒ごとの得意不得意、更には性格も把握できるのでよりそれぞれの生徒にあった的確な指導が可能となります。
授業中でも場合によっては気軽に質問ができたり、授業中に解答を求められたりすることから集中力が途切れにくいと言えるでしょう。
授業内容も大手予備校では受験科目の内容全般であるのに対し、医学部予備校では医学部入試に特化しているため、医学部合格に必要な内容だけを効率よく身につけることができます。

【学習管理・学習環境】

医学部予備校のほとんどは、しっかりとした自習スペースが確保されています。
専用のブースを割り当ててもらえる場合は参考書やノートを置いておけるため、通学時の負担も減らすことができます。ほとんどの予備校が土日祝日も自習スペースを開放しているので、自宅で集中することができないという人にはピッタリです。

周りの生徒も同じ医学部を目指す生徒しかいないので、時には良きライバルとして、時には良き仲間として良い刺激を受けて、厳しい受験勉強のモチベーションを保つ力になってくれるでしょう。

【医学部受験戦略・入試情報】

医学部受験において特に重要になってくるのが入試情報です。
医学部予備校では、合格した卒業生や大学側から過去の入試出題傾向や受験の情報を入手して、それぞれ独自の分析をしたデータを持っています。
今までの出題傾向や難易度、二次試験の出題内容など一般には公開していない情報も持っており、志望校に合わせた対策を行ってくれます。
また、各大学に進学した生徒とつながりがあるので、実際の大学の様子や雰囲気、受験の体験談を直接聞くことが出来る機会も多いでしょう。

【学費】

大手予備校に比べ、年間でかかる費用は大変高額になります。
ほとんどの医学部予備校の年間の納入学費は安くても300万前後、高いところでは1000万以上になることがあります。
しかし、上述したように授業内容や学習環境、志望校に合わせた対策などのメリットも多数あるので、全体をしっかりと比較して検討する必要があるでしょう。

現役医大生にインタビュー!医学部予備校を選んだ理由

インタビュー風景

東邦大学医学部4年生のIさんに医学部予備校を選んだ理由や実際に通ってみた感想、その違いについて聞いてみました。

私が一番驚いたことは大手予備校が説明する医学部受験と医学部予備校が説明するものには異なる部分が多数あったことです。

大手予備校のスタッフには医学部は偏差値が高いというだけで難易度の高い問題が多く出題されるから応用問題にチャレンジすることばかり要求するスタッフもいます。
しかし、これでは他学部受験とは少し毛色の異なる医学部受験に対応することは難しいと思います。医学部予備校は医学部受験の特徴をしっかりと把握しているため医学部受験に対応した指導を受けることが出来ます。

特徴としては「問題量が多い・独特な出題・スピードが求められる・正確性が求められる・高得点勝負」といった感じです。

したがって、医学部予備校では基本事項を完璧に抑えることを要求されました。これにより、足りない時間の中で多くの問題を素早く正確に解くことができ、また応用することで高得点を取ることが可能になってきます。

私のように勉強をあまりしてこなかった人が医学部合格を掴むためには情報を多く持つことも大切であり、その情報を多くもつ医学部予備校はとても利用価値のあるものだったと思います。

また、受験のサポート体制や勉強環境の充実さにも素晴らしいものがありました。

まず受験のサポートとしては、「現役医大生から大学生活などを直接聞かせること・願書に記入する志望動機の添削・個別での面接練習」などを行っていただき、モチベーションが向上し、勉強以外の不安要素を取り除かれることで勉強に集中することができました。

次に、自習室は毎日朝早くから夜遅くまで開放され、自分専用の机があることで好きな時にいつでも勉強でき自習が充実したものになっていたと思います。さらに、毎日重い教材を運ぶわずらわしさもなかったです。

上記にあるように、医学部予備校には医学部合格に繋がる要素がたくさんありました。私は、大手予備校と医学部予備校両方に通ってみて、まだまだ実力の足りないような人や合格のために何をすればよいのか分からない人には、医学部予備校を一度訪ねてみることを勧めます。

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